キリン「別格」シリーズヒット分析その2:瞬間でお客様の心を惹きつけるヒットネーミングメイクについてお話します。
こんにちは。
ヒットメイクコンサルタント
安田裕紀です。
前回の記事から、
発売当初から注目を集め、
出荷数2400万本を突破した
キリン高級飲料「別格」シリーズ
ヒットメイクの舞台裏
についてお話しています。
今日はまず、
ヒットメイクに欠かせない
瞬間で心を惹き付ける
「ネーミングメイク」
別格シリーズは、
「日本品質の新しいブランドをつくりたい。」
従来のワンコインではなく、
プレミアム飲料200円という
常識を変える商品を作ろう
という想いから始まったそうで、
現状の延長線上にあるのが【本格】であれば、
斜め45度に進んで
未来を向いたものが【別格】なのだと。
面白い発想だなと想います。
また、初の試みでもある
カテゴリー横断型ブランド
のシリーズとして、
生姜炭酸
日本冠茶
希少珈琲
黄金鉄観
と漢字4文字で揃えられています。
この統一感も、
目を留めるポイントですね。
言ってしまえば、
生姜炭酸は、
いわば、ジンジャエール。
希少珈琲は、
いわば、缶コーヒー。
しかし、ネーミングひとつで、
思わず手に取ってしまう。
そんな強さがありますね。
ただし、気をつけて欲しいのは、
高価値、高品質=高価値
つまり、
「高くても美味しければ買う」
これが消費者です。
ネーミングを決める上で、
目新しさだけを狙ってしまうのはとても危険です。
お客様が得られる価値
お客様が感じる品質
が想定を超えることができなければ、
ただただ、
”ネーミング負け”してしまいます。
別格シリーズに関して、
「生姜炭酸」は、
通常の8倍も
高知県産ショウガが入っていて、
ショウガを使った印象で
一番辛くて刺激的。
「日本冠茶」は、
7つの産地の茶葉を
通常の約2.5倍使って、
45度の低温でじっくり抽出している。
というキリン史上最高の製法で作られた
高価値、高品質があるからこそ、
【別格】
というネーミングに、
定着感を生み出すことができるのです。
あなたのビジネスにおいても、
●コンセプトやストーリーからネーミングを生み出すこと。
●ネーミング負けしない価値と品質ありきであること。
ぜひ、トライしてみてください。
明日は、
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<1>瞬間でお客様を惹き付けるネーミングメイク
<2>シーンをデザインするチカラ
<3>今のお客様に選ばれる時代背景の把握
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についてお話します。
ぜひ、お楽しみに。