映画「ベストセラー編集者パーキンズに捧ぐ」カリスマ編集者から学ぶヒットメイクのヒントについてお話しします。
こんにちは。
ヒットメイクプロデューサー
安田裕紀です。
先日、
「ベストセラー」
編集者パーキンズに捧ぐ
を観てきました。
1920年代のニューヨーク
が舞台になっていて、
37歳と若くしてこの世を去った
天才作家トムと、
彼を世に送り出した
カリスマ編集者パーキンズの実話。
「老人と海」
「グレート・ギャッツビー」
などの名作を手掛けた
カリスマ編集者パーキンズの元に、
あるとき、
ニューヨーク中の編集者から断られた
トムの作品が持ち込まれ、
その才能を見抜いたパーキンズは、
「うちで出版する」とトムと契約。
そして、ふたりは、
ときに激しくぶつかりあいながらも
共に傑作(ベストセラー)を
作り上げていくという物語です。
と、その中で、
起業家にも置き換えられる
ヒットメイクの2つのヒント
があったのでお話したいと想います。
(多少ネタバレな内容もありますので、
ご了承ください。)
編集者の役割は、
一言で言えば、
「売れる書籍」
を生み出すことですよね。
トムは、
感情のままにペンを走らせ
際限なく文章を生み出す
まさに天才肌。
しかし、どれだけ
才能豊かな作家だとしても、
持ち込まれた原稿が、
そのまま出版されるというわけではなく、
「素晴らしい原稿」から、
「売れる書籍」になるために、
繰り返し繰り返し、
”編集・添削・変更”が
なされるワケです。
ここでのふたりのぶつかり合いが、
この映画の中心になっています。
劇中では、
【タイトルの重要性】
【読者目線(特に文字量)】
という2つの要素が、
取り上げられていました。
トムの処女作は、
「失われしもの」
というタイトルから、
「天使よ故郷を見よ」
というタイトルに変更。
そして、中身については、
最初に持ち込まれた
膨大な原稿から、
なんと約9万語を添削して
完成されたのです。
「売れる」ためには、
書店に並んだときに、
お客様が手に取ってみようと思える
タイトルにすること。
そして、
書きたいことを
書きたいだけ書く。
のではなく、
読み手を想い必要のないものは
思い切って削ることが大切なのですね。
「書籍」を「商品・サービス・自分自身」
と置き換えて考えてみて下さい。
この2つの要素は、
起業家の仕事においても、
同じことが言えますよね。
優れたスキル・技術
素晴らしい商品・サービス
だから”売れる”わけではない。
どうすれば、
お客様が欲しいと思うのか。
どうすれば
お客様の心が動くのか。
”顧客目線”で
考える・創る・動くこと
が”売れる”ために必要なのです。
個人的には、、、
作家の才能を存分に引き出しながらも、
世の中に受け入れられるための見極めが
必要とされる編集者の仕事は、
起業家のコンサルティング・プロデュース
の仕事に置き換えられ、
作家と編集者の関係。
起業家とプロデューサーの関係。
依存するのではなく、
互いに引き出し合うことによって
傑作(ベストセラー)が生まれる・・・。
職業柄、
グッとくるものが多い作品でした^^
キャストも名俳優・名女優ばかり!
ぜひ、お時間ある方は
観に行ってみてください。