ドラマ「赤めだか」から学ぶ、人の成長を妨げる「嫉妬」の正体とは?起業家に置き換えられるヒントや気づきと共にお話していきます。
こんにちは。
ヒットメイクプロデューサー
安田裕紀です。
昨日、時間を作れたので、
年末に放送されていた
スペシャルドラマ「赤めだか」
をようやく見ることができました。
・立川談志役:ビートたけし
・立川談春:二宮和也
天才落語家と言われる
故・立川談志さんの弟子、
立川談春さんが綴ったエッセイ
「赤めだか」をドラマ化したもの。
立川談春さんが、
高校を中退し、
立川談志に入門してから、
真打昇進に至るまでの
モノガタリなのですが、
歴史ある落語協会を飛び出し、
「立川流」を立ち上げ、
落語界の常識やルールに
まったくとらわれない
談志流ともいえる
破天荒な教育・指導の仕方、
しかし、その裏側に隠された
本当の意図や愛にも触れられる
笑いあり、涙ありの
あっという間の2時間ドラマ。
・何かひとつの物事を
習得体得するために欠かせない
“守破離“の考え方
・”人に与える立場”である
プロフェッショナルの在り方
・落語という世界も
“個人が選ばれる”時代であること
などなど
今すぐ起業家に置き換えられる
気づきやヒントが満載でした!
今日は、その中で、
もしかすると誰もが一度は
経験したことがある
「やきもち・嫉妬」の定義
についてご紹介したいと想います。
あるとき、談春は、
談志の逆鱗に触れ、
「お前の顔なんて見たくない。
1年間築地市場で働いてこい!」と
いっさい稽古をつけてもらえない
時期がありました。
(なぜ、築地市場だったかは
後に明らかになるのですが、
ぜひそれは実際に
ドラマを見てみてください。)
そして談志は、
後から入門した
弟弟子の志らく(しらく)を
何かにつけて褒めていて、
談春は腐っていたのですね。
・立川志らく:濱田岳
そのときのセリフです。
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己が努力、行動を起こさずに
相手の弱みをあげつらって、
自分のレベルまで下げる行為、
これを「嫉妬」と云うんです。
本来ならば相手に並び、
抜くための行動、生活を送れば、
それで解決するんだ。
しかし人間は、
なかなかそれができない。
嫉妬している方が楽だからな。
しかし、
現実は正解なんだ。
時代が悪いの、
世の中がおかしいと
云ったところで状況は変わらない。
そういう状況判断も
出来ないやつを
俺の判断では馬鹿という。
現実には、必ず、
なぜそうなったかという原因がある。
その状況を分析し、理解し、
あとは行動するだけだ。
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“ 現実は正解なんだ ”
このセリフには、
久しぶりにガツンときました!
「なぜあの人は結果が出ていて
自分は出ていないのか?」
「なぜあの人は◯◯しているのに、
自分は☆☆をしているのか?」
「なぜ自分はあの人のように
ならないのだろう?」
仲間、ライバル、友人、同業者など
誰かのことを羨ましく感じたり、
誰かに嫉妬心を抱いた経験
はありませんか?
嫉妬ややきもちが、
プラスに働けば良いのですが、
ほとんどの場合は、
マイナスに働いてしまいます。
自分の意識や思考が、
他人やまわりにフォーカスしている以上、
そこから生まれる成長はなく、
逆に、自分自身もダメにしてしまうもの。
つまり、
「他責」からは何も生まれない。
現状を冷静に分析し、理解し、
「自責」できる人こそ、
何にもとらわれることなく
ただただ成長できるのですね。
実は、このセリフは、
こっそり談春が聞いている
とわかっていて、
談志が志らくの稽古中に
語った教えなのですが、
このような教えができる
立川談志という人物に
強く心打たれるとともに、
人の成長を妨げる
「嫉妬」の存在に改めて
気付かされました。
さっそく、原作の「赤めだか」
も手に入れたので、
読んでみたいと想います。
ぜひ、時間をつくって見てみることを
オススメします!