■ あなたはなぜ「志事」をするのか?【起業物語その2】
こんにちは。
ヒットメイクコンサルタント安田裕紀です。
さて、昨日アップした
あなたはなぜ「志事」をするのか?【その1】
「続きが楽しみです。」というコメントやメッセージを
沢山いただきまして、本当に嬉しいです。
これらの記事を通じて、私のことを知って頂き、
末永い関係を築いていければと願っております。
前回は東京に上京してくるまでの経緯をお話ししましたが、
いよいよ私の人生が180度変わり始める東京での生活や出逢いについて
書いていきたいと想います。
↓↓↓
家族も親戚も知り合いもいない、
そんなたったひとりでの東京での大学生活が始まりました。
兵庫の山奥で育った私にとって、
最初の数週間は騒がしい東京の街での生活は本当に辛かった記憶があります。
「東京の食べ物は体に悪そう...」という先入観から、
最初の2週間は、ほとんど何も口にできず、
心配した姉から電話があり、
「コンビニは全国どこも一緒でしょ!
とりあえずパン買って食べなさい!」
と言われた記憶があります。
今では、Facebookでも食いしん坊キャラ?が定着し、
何でも美味しくいただきます(笑)
そんな中、
大学に入ってからの1年間は、普通の大学生と同じように(?)
大学〜アルバイト〜飲み会〜大学〜遊び・・・
という東京での自由な大学生活を謳歌する毎日。
居酒屋でバイトしていたこともあり、
週に5日は(明け方まで)飲んでいましたね。
(両親には絶対に言えないです 汗)
大学生活を満喫しつつも、
とにかく、アルバイトに時間を費やしていました。
そうそう。
書き忘れていましたが、
私の両親は、子供達に不自由な生活や想いはさせないけれど、
必要以上に遊ぶためのお金やモノを与えないという教育方針。
(お稽古事や留学などの自己成長の投資には、喜んで協力してくれました。)
また、次女だったこともあり、ある程度自由にさせてもらっていたので
「自分の欲しいものは、したいことは、自分で稼いで実現する。」
という想いもあり、中学3年生の頃からアルバイトをしていました。
(最初のアルバイト先は、スマイル0円の某ファーストフード店Mです^^b)
大学に入ってからも色々なアルバイトをしました。
居酒屋、家庭教師、イベントPR、税理士事務所、アパレル などなど
(こう見ると、色々やってきましたね〜。と思い出に浸る...笑)
とにかく、働くことが好きなんだな〜。と、
自分で思っていました。
もちろん、
当時は遊ぶため、飲むため、好きな洋服を買うために
仕事をしていました。
今とは”志事をする理由”は全く異なります。
ただ、このアルバイトの経験が、
自分で仕事をしよう。起業してみたい。というきっかけになるのです。
これも有難い環境のおかげ。
お世話になっていた居酒屋の店長がとても珍しい方で、
アルバイト・社員関わらず、PDCA、OffJT、OJT、顧客満足などを
徹底的に叩き込まれましたし、
(この店長は、「店舗の立て直しといえばこの人!」という程、
社内での評判が高い方だったようです。)
単に与えられた&決まった仕事をこなすのではなく、
お客様により満足していただけるよう考えること、
お店全体を良くするために考えること、
自分自身でより上を目指すことを教えて頂きました。
家庭教師のアルバイトでは、
当時小学4年生だった勉強嫌いの(?)Kちゃんを担当し、
無事、希望の中学校へ合格するサポートをしました。
この家庭教師での試行錯誤や感動の経験が、
今現在行なっているコンサルティングという
”教える・支える仕事”に繋がる大きなきっかけにもなっています。
(その気づきについては、また後に書きますね。)
そして、最後に、起業の決断へと繋がる出会いを頂いたのは、
大学2年生になる前の春休み、税理士事務所でのアルバイトでした。
大学に入学し、1年間楽しい毎日を過ごしてきましたが、
この頃から周りで
「そろそろ、学生の間に(公認会計士か税理士の)資格を取ろう。」
という動きが始まりました。
私も当たり前のように資格を取るための予備校を決めようとしていた中で
ふと、ある疑問が沸き始めました。
「私は、将来どんな志事がしたいんだろう・・・」
「私は、どんな人間になりたいんだろう・・・」
「どんな人生を歩みたいんだろう・・・」
小さい頃から受験人生を生きてきて、
進学校に進み、国立大学にも入学できた。
大学入学当時に想い描いていた未来は、
一流企業に就職し、MBAを取得し、海外企業経験を積んで・・・
・・・・・
・・・・・でどうするの?
プロセスは(ある程度)見えても、ゴールが見えない。
経験を積んでいく中で次のステップを見つける
という考え方ももちろんありますが、
私にとっては、
将来像を描いた上でそこに向かって進んでみたい。
そう感じ始めました。
そして、ふと気づいたんです。
私の両親、親戚、誰もサラリーマンがいなかったのです。
大企業というわけではありませんが、
周りの大人達は皆、事業を営む自営業なのです。
会社に勤めている大人がリアルに想像できませんでした。
また、私が誰よりも尊敬している大人のひとりである、
両祖父母は、ゼロから一代で会社を立ち上げました。
昔からその祖父母の話を聴くのが大好きだった私は思いました。
「私も何かやってみたい。私にも出来ることがあるかもしれない。」
すごくシンプルな言い方をすれば、
「私も(両祖父のような)社長になりたい。」
(単純ですが、私にとっては両祖父母はそれだけ憧れの人なのです。)
そんなことを感じ始めながら、
でも誰にも相談できない状況の中、
確定申告のサポートのアルバイトで、
毎日朝から晩まで電卓を叩き続ける毎日。
(今でも、左手で電卓を見ないで打てるのがちょっと自慢です 笑。)
そこで、一緒だった同じアルバイトだったNさんに
電卓を叩きながらある質問をされました。
Nさん
「将来、どうしたいの?」
私
「・・・(迷いながら)
何かやってみたいんです。
何かはわからないけれど、何か自分でやってみたいんです。」
(ここから、アルバイトが終わって居酒屋に場所を移し、
アツく語り始めるわけです^_^;)
この会話がある出会いに繋がりました。
それが、株式会社WillWay corporation代表取締役であり、
私が9年間、師と仰ぐ相葉力哉との出会いでした。
(相葉は、このNさんの知り合いの知り合いの知り合いの・・・・?
という到底出逢うはずのない方ですから、
これが”出逢い”というものなのですね。)
自分の中に湧いた疑問や願望を、誰にも言わず、
「まわりと同じ自分」を選んでいたら今の私はいません。
公認会計士の資格をとって、大企業に就職して、
そろそろMBAを考えようか・・・なんて思っていたことでしょう。
起業を目指す方に対して、同世代の人達に対して、
そして大学生に対して、私が一言言えるのは、
「夢があるなら、口に出してみよう。」
「想いがあるなら、誰かに言ってみよう。」
「疑問があるなら、聴いてみよう。」
電卓を叩きながらアツク語った数時間。
それがこれまで経験したことのない
数々の困難や感動を経験する9年間へと繋がっています。
就職が違うとは私は思いません。
私の周りにも就職して顔晴っている、尊敬する友人が沢山います!
”就職も道”であり、”起業もひとつの道”だ
と私は想っています。
ただ、「なんとなく」とだけは、言いたくなかった。
それだけです。
就職を経験しないまま起業の道を選んだことが良かったのか、違ったのか、
周りが評価するのは、5年後、10年後、30年後かもしれません。
(私の周囲でも、今の私を良しと想っていない人ももちろんいるでしょう。
なぜ、その道を選んだのかと・・・。)
今の私は、この道を選んだ自分を後悔することはありませんし、
私に関わってくださる方々、
応援してくださる方々に対して
常に、真摯に、一生懸命であること。
常にこれを意識して、日々仕事に取り組むだけです。
起業を決意して9年目に入る今、
「ご家族や両親、まわりからの反対がツライ。」
という相談を、同じ20代の方々や
起業したての方々から多数相談を受けます。
私の経験から言えることは、
「背中(行動)で見せる(魅せる)しかない。」
「知行合一」という言葉があるように、
いくら一生懸命伝えても、
わかってもらえないことというのは沢山あります。
特に、相手にとって非常識なこと・目新しいことは、
マイナスなイメージを持たれやすい。
ご両親、友人達の反対や批判というのは、
心配からきているものがほとんどです。
だから、反対されるのは「当たり前」とも想います。
ただし、本当に進みたい道ならば、
「行動で見せなさい。」
それだけです(^_-)☆
さて、今の代表を師としようと決断したきっかけから今に至るまで、
起業を決意した私の波乱万丈(波乱万笑?)の8年間が始まります。
予想を越えて、思わず長くなっていますが、
続きます〜(笑)